お酒の楽しみ方が変わる蒸留酒、醸造酒の違い

 

 

ビールは太る

ハイボールは太らない

ここ数年でお酒の常識が変わりつつあります

 

昔はとりあえず生が注文の主流でしたが

最近は若者を中心にとりあえずハイボールやレモンサワーが主流になっています

 

健康志向の高まりやビールは古臭いダサいというイメージから

飲むお酒が変化しています

 

しかし実際になぜビールは太ってハイボールやレモンサワーが太らないのかを

理解している人は少ないのではないだろうか

蒸留酒醸造酒の違いを理解して頂き、

本当にビールは太ってハイボールは太らないのかを検証していきたいと思います

 

 

1、醸造酒とは

原料に糖分を含んだ食物(大麦、米、ぶどう)を用い

酵母の力を借り発酵させ造られたお酒を

醸造酒と呼びます。

 

ビールや日本酒、ワインが醸造酒の代表格で酵母(微生物)の力を借りて

アルコールを生成していきます

 

大麦、コメ、ぶどう等”でんぷん”や”ブドウ糖”を含む原料を使用します

これらの糖質をビールやワインを飲むと同時に

カロリーとして体内に蓄積されます。

私達の身体はカロリーを消費しようと必死に働きますが

摂取するカロリー量が増えれば増える程、身体に負荷がかかります。

消費しきれなかったカロリーが脂肪に変わりお腹周りに付き

太ってしまうのです。

一般的に醸造酒は蒸留酒よりカロリーが多いとされています。

 

更にアルコールには食欲増進効果があること

ビールや日本酒は高カロリーな食べ物と相性が良いこと

が相まって飲酒量と食べる量を増やす作用があります。

 

また、醸造酒はそれ自体に旨味成分を多く含んでいる為

飲んでいて美味しさを感じる人が多いことも

飲酒量を増やす原因です。

 

 

 

 

 

2、蒸留酒とは

蒸留とは液体を加熱し、気化した蒸気を冷却し再度液体に戻す作業です

 

カップラーメンを食べる時、鍋でお湯を沸かしその湯気に手を当てたら

水滴が付いたなんて経験をされた方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか。

温められた蒸気は、温度が下がると液体に戻るという特徴を活かして

アルコールを精製する方法が蒸留です

液体が気体に変化する場合、各液体に沸点と呼ばれる

液体から気体に変わるときの温度があります

水は100℃を超えると気体になり

アルコールは78℃で気体に変化します

 

この特性を利用して蒸留酒は造られています。

 

蒸留酒は醪(もろみ)呼ばれるアルコールを含んだ液体を

熱して高濃度アルコールを精製します

 

醪のアルコール度数は20度前後ですアルコールや水を含んでいます。

この醪を78℃まで温めアルコールのみを蒸発させます

そうする事で高濃度のアルコールが獲得できます

 

蒸留酒は高濃度アルコールの気体を液体にする為、

糖質から来る旨味成分は含まれていません。

その代わり原料由来の香気成分や香気成分を足したり

貯蔵時の樽の香りを付けるなど様々な方法で味や香りに変化を付け加えています

 

蒸留酒時代に旨味成分が含まれていない為

醸造酒のようにお酒自体を美味しく飲むというより

蒸留酒は味や香りを楽しみながら飲みます

 

相性の良い料理も脂っこいものよりもサッパリとした

お酒の邪魔をしない低カロリーなものが自然と選ばれています

 

その結果、醸造酒を飲むよりも蒸留酒を飲んでいる方が

低カロリーに抑えられ太らないのです

 

 

今回は醸造酒と蒸溜所違いをご紹介いたしました。

ビールは太ってウィスキーは太らないと聞いた事はあるけど

その理由は知らなかったという人は是非、この違いを覚えておいてください

 

どうしてもビールが飲みたいという人は一杯目だけビールを頼んで

その後はハイボールやレモンサワーを頼む事で

カロリーを抑えられます

また頼む料理をビールにあうものばかり頼むのではなく

ハイボールやレモンサワーに合いそうで低カロリーなものも

注文し食事全体のバランスを意識してみてください