日本酒ラベルでよく見る山田錦とは

 

 

前回の記事で日本酒の種類や味わいの違いを説明しましたが

今回は日本酒のラベルでよく見る

山田錦について説明したいと思います。

 

そもそも山田錦って何?と疑問をお持ちの方が

多いのではないでしょうか

山田錦とはお米の品種名です。

 

秋田こまちやひとめぼれなど

普段食べる白ご飯にもブランド名が

あるように日本酒の原料米にも

ブランド名があります。

 

山田錦はその中でダントツの人気を誇る

お米でお酒ように造られるお米の約3割は

この山田錦が生産されています

 

その他にも聞き慣れない名前ですが

五百万石、美山錦、出羽燦々、秋田酒こまち

など100種類以上のお米がお酒の原料米として生産されています

 

なぜ、そんなにも生産されているのかと言うと

食用米によって味や大きさや硬さが変わるように

酒造り用のお米もそれによって

お酒の味が変わってきます

なので酒蔵の方は自分が作りたいお酒になるように

お米選びから始めるのです。

 

その中でも山田錦は酒造りに適したお米で

山田錦を原料にすれば間違いなく美味しいお酒が造れます

因みにですが山田錦は1936年に登場して以来

今日まで酒米として使い続けられているお米である

 

一般的にお酒造りに適したお米は

外硬内柔と言われており

精米中に砕けにくく

米粒が大きく

心白いがあり

タンパク質が少ない

などが特徴として挙げられる

その条件にぴったり当てはまったのが

山田錦であったというだけである

 

山田錦のが最も生産されている地域は兵庫県であるが

全国で造られており

岡山、福岡、徳島、滋賀、山口、静岡など

様々な地域で造られている為

山田錦と言っても一概に兵庫県産を指す訳ではない

 

山田錦の特徴は

良質の麹が造り易く奥行きのある芳醇な味わいのお酒を生み出す為

凡庸的に活用できる

その他のお米はというと

生産量2位の五百万石は

寒冷地向けに開発された早生品種で

大粒で心白がある。淡麗辛口のお酒向きのお米で

新潟、富山、福井、石川県など北陸地域で主に生産されている

日本酒にキレや辛口を求める方は是非

北陸地方のお酒で五百万石を使ったお酒を選んでほしい

生産量3位の美山錦は

耐冷性があり主に東日本で栽培される

長野、秋田、山形などのお酒に採用される

こちらも大粒で心白が多く含まれた

酒造りに適したお米である

 

山田錦という文字を見かける機会は増えたと思うが

それが何なのかを理解していた人は少なかっただろう

山田錦はお米のブランド名で

日本酒用に生産されるお米の3割を占める品種である

日本酒造りに1番適したお米である為に

山田錦とラベルに書かれた

日本酒を目にする機会が増えたと言うことだ

使っているお米が山田錦なだけであって

各酒蔵さんが独自に製法を変えあの手この手で

日本酒造りをされているので

味わいには大きな違いが出てくる

山田錦を使ったお酒を飲み比べてみては如何だろうか